REAL VOICE】コロナの最前線で働く看護師にインタビュー

REAL VOICE

はじめに

2020年3月に緊急事態宣言が出されて早1年半。医療の最前線であるコロナウイルス病棟で働く看護師にインタビューしました。

もともとは同じ病院で働く同僚でしたが、退職後に関東に移動され、コロナ病棟の派遣看護師になり、とある県の病院で応援看護師として働かれています。

コロナの最前線で働く看護師のREAL VOICE

今回はコロナの最前線で働く看護師にインタビューさせていただきました。一人の看護師のリアルな声を皆さんにお届けします。

そちらは僻地にある病院でコロナ対応のできる病棟をつくり、コロナ患者の受け入れをしていました。看護師がいないため宿泊付きで募集がかかっており、応援看護師として派遣されました。こちらの方はダブルワークをされています。

夜勤のある看護師がダブルワークというと、スケジュールの流れがイメージしにくいと思います。今回の方の数日のタイムスケジュールを下に示しました。

ある看護師のタイムスケジュール
  • 1日夕
    コロナ病棟の夜勤
  • 2日朝
    帰宅
  • 2日昼
    休憩
  • 2日夕
    コロナ療養ホテルで夜勤
  • 3日朝
    終了後帰宅
  • 3日昼
    フリータイム
  • 4日朝
    コロナ病棟で日勤

夜勤明けにそのままバイトに行くのは、看護師バイトをしている方ならあるあるの話かもしれません。正規職員で働いているときは考えられないようなハードスケジュールに聞こえますが、本人は体力的にも問題ないと言われていました。

では実際にコロナ関連病院で働いている現状について聞いてみました。

リアルに患者さんが亡くなる

今まで違う病院にいて、回復していく患者さんばかりをみていたので、応援看護師として派遣されてきてすぐのころに、呼吸器をつけていた患者さんが亡くなったときはほんとにショックを受けました。

以前同じ職場だったときは救急医療の現場だったので、患者さんが急変したり、亡くなるということはよくあることでしたが、頻繁に目にしていたとしても、亡くなる患者さんを看護していた場合はほんとに何といえばよいのかわからない、何とも言えない気持ちになります。久しぶりに死を間近にすると看護師の中にも様々な葛藤が生まれます。短い時間の関わりだったが、一人で亡くなられてしまって何かできることはなかったんだろうかと悩んでいたと話してくれました。

病棟が整備されていない中での仕事

派遣された病院は急遽コロナの受け入れ病棟をつくったところで、人員も間に合っておらず派遣されたので、病棟の中の収納棚や収納用品も揃っていない状態でした。

病院の移転の際には、何日もかけて準備ができますが、プレハブのような建物を急遽建設し、病棟の中や病室の中の準備が整っていないままに受け入れざるを得ない状態になってしまったようです。

寄せ集めのメンバーで乗り切る大変さ

派遣された看護師は私一人ではなく、その病棟のスタッフはほぼ派遣の人がまかなっている状態でした。

全国からの寄せ集めのメンバーで「はじめまして、今から一緒に仕事をしましょう」という状況はとても仕事がしにくい環境であると思います。相手がどんな環境で看護師として経験を積んだ人かわからず、その人の性格もわからない状態で患者さんの命を守ために連携するのはとても難しいことだと思います。

師長などの管理者不在

派遣されてすぐのときは、管理職が不在の状態で、管理職がいない中でも派遣の看護師達で協力して乗り越えている状態でした。

病院内も混乱している状態でコロナ病棟をオープンしたために、管理職を置くこともできない状況だったようです。また、管理職が来てからもどんな病棟運用になっているかわからず、しばらくは派遣看護師がメインで管理せざるを得ない状況になっていたようです。

専門医不在でも呼吸器管理を任される

人工呼吸器(イメージ)

コロナウイルスの炎症により肺が繊維化し、酸素交換がうまくできないために、人工呼吸器をつけざるを得ない状態になります。一般の総合病院では、呼吸器疾患は呼吸器専門の医師が診察します。患者の呼吸状態をアセスメントした上で人工呼吸器をつけるかどうかを判断します。また人工呼吸器を管理するときは、ある程度の専門的知識が必要で、呼吸状態に合わせて人工的な補助をどの程度するのかを見極める必要があります。しかし、こちらの病院では専門外の医師しかいないために、入院する患者に説明し、同意を得た上で入院しているとのことでした。

派遣先の病院には外科の医師しかおらず、人工呼吸器をつけたり、管理することはある程度できますが、専門の医師ではないことを承諾してもらった人だけ入院していました。

交代要因のいない夜勤

一般的な病院では夜勤は通常仮眠室に行き、仮眠をすることが多いです。こちらの病院では夜勤の看護師数も少ないため、詰所内の休憩室で横になる程度とのことです。

夜勤は患者さん10人程度を二人の看護師が看るため、仮眠するときは、病棟内の休憩室でとっていました。

使命感で乗り切れない

患者さんの重症化を防ぎたいと思っていても、人工呼吸器から離脱できなかったり、患者さんが亡くなってしまうのを目の当たりにすると、看護師という仕事に使命感を持っていても乗り切れないと思ってしまいます。

皆で協力して乗り切ろうとは思っていますが、使命感だけではやるせなくなるときもあります。

十分な看護ができているか不安

一度部屋に入室すると、感染予防の観点から1時間以内で出て来なければならず、患者さん一人にかけられる時間は5分もないです。

隔離されている患者さんを少しでも安心させてあげたいと思っていても、身体を拭いたりするだけですぐに5分経ってしまいます。一人の人に時間を割けないため十分な看護ができているのか?という疑問はいつも持っていると言われていました。

コロナ病院で働くメリット

ここまでコロナの現状があまりにもセンセーショナルで、デメリットばかりが伝わってしまったかもしれませんが、今回インタビューした看護師はとても前向きに考えて働かれていました。

全国に看護師の友達ができる

派遣された看護師は全国からやってきています。派遣期間が終われば、延長する人もいるし、終了する人もいます。でも一時は同じ場所で働いた看護師友達なので、連絡先を交換している人もいます。

自分の持てる力を発見する

Directly below shot of multiethnic medical team stacking hands over white background

火事場の馬鹿力の言葉どおり、誰もいないからやらなきゃという使命感で、自分でも思っていなかった能力を発揮する機会となる方もいると思います。
今回のお話の中でも、管理職が不在のため、誰もやらないから私がやる!と病棟内の物品配置や収納を考えた看護師がいたと話してくれました。得意・不得意に関わらず、自分しかいない!と奮い立ったときには、自分では想像もしていなかった力が発揮できる場面があります。

一人の派遣看護師が棚や備品を注文して働きやすい環境を作ってくれました。

何よりも得難い経験ができる

感染予防対策や悪化したレベルに合わせた対応を詳しく学ぶことができました。コロナの対応について学びたかったので、ここでしか経験できないことができて感謝しています。

一番印象に残ったREAL VOICE

こちらの看護師は、将来訪問看護に携わりたいと言われており、将来の目標に向かって自分に必要な経験を積んでいるということがとても印象に残りました。

将来訪問看護師になりたいと思っています。その目標に向かって今後必要になりそうなことをもっと学びたいと思っています。

つぎつぎに新たなコロナ患者さんがやってくる状況でも、前を向いて丁寧な仕事をしている様子が思い浮かびました。

私たちが今できることは

今回はコロナの最前線で働く看護師にインタビューしたことをお伝えしました。さまざまな病院があるので、その現場に合わせた対応を余儀なくされている看護師の状態がご理解いただけたかと思います。

それを踏まえた上で、私たちが今できることは何でしょうか?

感染予防対策だけでなく、免疫力を上げるような生活を

感染予防対策としてマスクの着用、手洗い、うがいなどは皆さんずっとされていることだと思います。またそれ以外にも、自分自身の免疫力を上げ、ウイルスに感染しても重症化しないようにする。これは現場で働く看護師も、一般の生活者さんにも言えることだと思います。私がオススメする免疫力を上げる方法の一部をご紹介します。

免疫力を上げる方法
  • ビタミンをしっかり摂取する
  • 良質な睡眠をとる
  • 生活リズムを整える
  • 心穏やかに笑顔で過ごす

これらの方法は私が実践していて特に効果があると思ったものです。(個人の感想です)
ビタミンの多く含まれている食品を摂取し、時にはビタミンジュースなども飲んでいます。心穏やかに笑顔で過ごすのが免疫力を上げる一番の方法と思っています。

離職して少し休むのもオススメ

今コロナの最前線で働いている方は、看護師をしていることがもう耐えられないという気持ちになっている人もいるかもしれません。実際に日本看護協会の調査で、コロナ対応病院の2割で看護師が離職しているというニュースも出ていました。逼迫している医療現場のしわ寄せは、残念ながら患者さんの一番近くにいる看護師になってしまいます。
そんな中で働いている看護師が心を壊してしまうことがないように、しんどいなら離職して一度お休みすることも大切です。

全ての医療従事者に感謝

コロナ対応をしている/いないに関わらず、看護師は病院内で患者さんを感染から守るために対策をしながら関わっています。ソーシャルディスタンスのことはわかっていても、患者さんに近づかないと歩行のときに支えることも、身体を拭くこともできません。

医療現場を支えてくれているすべての医療従事者に感謝を申し上げたいと改めて感じました。

ナイチンゲールから一言

ナイチンゲールは、看護というものは、私たちの身体を通してしか実践できない。看護師が面と向かって患者の話を聞いているときだけでなく、血圧を測定しているとき、身体を拭いているとき、そのすべての瞬間からあなたの看護を感じ取っている。というような意味のことを述べていました。

関わる時間は短くても、患者さんを気づかう気持ちは伝わっています。

コロナの感染者は増え続けています。どうか最前線で働く看護師が感染しないように、そして生き生きと看護ができる環境づくりができるように私達も尽力していきたいと思っています。



インタビューしてほしいという方、こんなに頑張っている仲間について紹介したいという方は、こちらまでご連絡お待ちしています。

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